NEEWERのEマウント用の交換レンズなんですが、APS-C用のもので、なぜか標準単焦点レンズが3種類ほどあります。なんでまた似たような焦点距離ばかり・・無類の標準レンズ好きですね・・まぁ当方もそうなんですが・・
一番メジャーな35mm F1.7に関しては既に色々とレビューも書かれているようですが、この32mm F1.6に関しましてはマイナーなようでして、やはりどこにも情報が無い感じなわけです。当方、既に大勢がレビュー書いてるものは書いても意味がないので、極力マイナー路線でやってみます。
一応、F1.6というわけで、無理の無い設計なのではないかと予想しますが、NEEWER標準レンズ群の中でも最安値の6千円台・・35mm F1.2よりも4千円ほど安い爆安レンズということになります。
質感は35mm F1.2 同様になかなか良いです。ピントリングはずっと軽めで、とてもなめらかに動きます。なんかレンズ周りに拭き後みたいなのがあるのは安物品質でしょうか?
絞りは円形ではありませんね・・
後玉は小さいです。APS-Cだとここまで小さくできるんですね。
被写界深度目盛は、やはりありません。絞りリングは中華お馴染みのクリックレスタイプで、滑らかに無段階に動きます。
α7Uに付けてみました。当然ながらレンズ無しレリーズの許可と、APS-C撮影の設定をする必要があります。デザインの傾向は32mm F1.2と同じ傾向ですが、随分と薄いです。
お出かけ用にフードを搭載してみました。やはりマニュアルフォーカスレンズにこれは似合いますね。
2019/05/30 追記
チャートによる測定を追加。
クリックで等倍鑑賞可能です。
あまり立派なチャートでもありませんので参考程度に・・
(SONY NEX-6/NEEWER 32mm F1.6 [絞りf1.6])
中心部はとてもよく解像しています。しかしながら、周辺はかなり残念な状況
歪曲は少ないように見えますが内部の線が複雑に変形していて円も綺麗に描けていません。結構複雑な歪曲をしている模様。
(SONY NEX-6/NEEWER 32mm F1.6 [絞りf2.8])
徐々に解像している領域は広がっていますが、まだまだな感じ。
(SONY NEX-6/NEEWER 32mm F1.6 [絞りf4.0])
左は片ボケっぽいですね・・中央は素晴らしいです。
(SONY NEX-6/NEEWER 32mm F1.6 [絞りf5.6])
これはおそらく、かなりの像面湾曲があります。周辺と中央は同時には解像しないでしょう。
(SONY NEX-6/NEEWER 32mm F1.6 [絞りf8.0])
左の片ボケは強烈なようです。中央付近だけ素晴らしい解像です。
(SONY NEX-6/NEEWER 32mm F1.6 [絞りf11])
コントラストが少し落ちたでしょうか?
(SONY NEX-6/NEEWER 32mm F1.6 [絞りf16])
周辺部の文字が浮かび上がり、なんとか読める状態に。
(SONY NEX-6/NEEWER 32mm F1.6 [絞りf22])
周辺はある程度解像してきましたが、全体的に実用範囲外でしょうか?
(SONY NEX-6/NEEWER 32mm F1.6 [絞りf8])
像面湾曲が強めにあるようなので、周辺にピントを合わせてF8で撮影です。
それでも周辺先端は解像せず、中央のピントは完全に外れています。
このレンズの像面湾曲は強すぎるので、遠景の撮影には向かないでしょう。
むしろ、接写性能を生かして、小物や花等を撮るのには向いているかもしれません。
コントラストは十分にあると思います。
単純な光学性能としてはNEEWER 32mm F1.6は
NEEWER 35mm F1.2に遠く及ばない雰囲気です。しかしながら、こういったレンズに求められるものは味なわけで、どういう雰囲気の写真が撮れるか?というのが一番の見どころでしょう。
とりあえず出かけてみます。
(SONY α7U/NEEWER 32mm F1.6/絞りf.16)
オオハナインコの花太郎さんです。ん、玉ボケの傾向はややレモン型か?しかしコントラストは35mm F1.2より高いであろうことは一目でわかります。シャッタースピードは1/320秒となります。
(SONY α7/NEEWER 35m F1.2/絞りf1.2)
α7に35mm F1.2を付けています。やはりコントラストはこちらが低いようです。まぁ、同じ絞りにしないとフェアではありませんが、一応絞ってもこの傾向があります。こちらのほうが解放F値が低いのでシャッタースピードは1/500秒です