2018年07月31日

薔薇迷写真部 上達のための用語集 初心者向け

せっかくの写真専用機のカメラなので、できればスマホなどよりも綺麗な写真を撮りたいものです。
ここでは、より写真を上手に撮り、撮影の幅を広げるために必要な項目をまとめてみます。

@カメラ本体について

カメラを手に入れる
最近のカメラは、ほとんどがデジカメになっています。値段は何千円〜何百万円と幅広くありますが、その中からの選択になります。
ここ数年のものであれば、状態の良い中古を買うことも選択肢の一つです。
ミラーレスカメラならば、ファインダーのずれ(パララックス)なども無いため、購入後のピントが合わないとかのトラブルも少なめです。

カメラの種類
ここではデジカメについての説明をします。
まず、大まかに見ると、レンズを交換できるレンズ交換式カメラとレンズ固定式のコンパクトデジカメ(コンデジ)に分けることができます。
まずは自分が何を撮りたいかでこれを決めることになりますが、表現により大きな幅を持たせたい場合はレンズ交換式カメラを最初から買ってしまうほうが安上がりかもしれません。

レンズ交換式カメラの種類
最近のレンズ交換式カメラのメジャーなものを大きく分けると、光学ファインダー(OVF)を搭載したデジタル一眼レフカメラと光学ファインダーを持たないミラーレスカメラの2種類が存在します。ミラーレスカメラには、OVFの代わりに、電子ビューファインダー(EVF)を搭載するモデルが存在します。

デジタル一眼レフカメラ
昔ながらのOVFを搭載したデジカメです。これは、映像を撮影するためのセンサーに映る像ではなく、レンズから入る像の情報をミラーで反射させ、プリズムやミラーで光を屈折させてファインダー(像を覗く部分)から覗くタイプのものです。古くからあるマウント(レンズを取り付ける部分)を搭載したものが多いです。
そのため、過去から継承する専用レンズの種類が多くなっています。
EVFのように常に電気を消費するカメラではないため、電池の持ちは良い傾向があります。ただし、ファインダーを見ながらのマニュアル撮影等では、パララックスの存在や拡大ビュー表示がないため、厳密なピント合わせが難しいという点もあります。
ファインダー像=光の速さに伴う遅延ということになりますので、星でもない限りほぼ遅延が無いため、思ったタイミングで動くものを撮影できます。

ミラーレスカメラ
ミラーとOVFが基本的に無く、センサーに映る像そのものを見ながら撮影するタイプのカメラです。コンデジや、スマホのカメラ等も、厳密に言えば、この種類に属します。
つまり、現代では一眼レフよりも馴染みの深いカメラと言えるかもしれません。
以前は、電子ビュー(液晶画面やEVF)の情報の遅延や解像度の低さ、オートフォーカスの遅さ等で、動くものの撮影を特に苦手にしてきましたが、最近は技術の進歩で、人の感覚では分からないほどに情報の遅延は無くなり、オートフォーカスも像面位相差AFの搭載やコントラストAFの進化等で差は無くなってきました。
拡大ビュー機能やリアルタイムで撮影出来る明るさを見ながら撮影できる等、利点は大きくなってきています。
電池の持ちは、一眼レフより劣るものの、本体が小さく軽いことを含め、その他の利点が多いため、これからカメラを買うならばこちらをおすすめします。
豊富なマウントアダプターの存在で、過去の多くのメーカーのレンズを使用することが出来るのも利点です。

Aイメージセンサー(撮像素子)

CCDとCMOS
以前はCCDイメージセンサーが主流でしたが、最近はCMOSイメージセンサーが主流となっています。今やほとんどがCMOSなので、ここでは詳しい説明は避けることにします。
これらのイメージセンサーは、フィルムカメラのフィルムに相当するものになります。

センサーサイズ
現在のレンズ交換式カメラの最も主要なセンサーサイズとして、4/3型、APS-C、135フルサイズが存在します。
このなかで最も小さなセンサーは4/3型センサーで最も大きなセンサーは135フルサイズということになります。
この、センサーの大きさは、受光量の差となるため、同世代であるならば大きなセンサーほど画質が綺麗になるとされています。
では、なぜ大きなセンサーばかりではないのか?という疑問が生まれますが、これはメリットとデメリットが存在することが大きな要因です。
基本的には、小さなセンサーサイズのほうが安くシステムを構築できる上にコンパクトになり、大きなセンサーほどその逆になります。なので、徒歩での移動が多い等の使用用途や体力に見合ったフォーマットを選ぶのも一つの考え方です。あと、4/3サイズといえども、スマホとは比較にならないぐらい大きなセンサーになりますので、画質には歴然とした差があります。※画質の良し悪しは個人の感じ方によるところもあります。ここでは基本的にノイズの多さやダイナミックレンジ(諧調の幅)等の数値化できるものを指しています。
焦点距離が同一の場合、換算値は4/3型は2倍、APS-Cは1.5~1.6倍、フルサイズは1倍ということになります。
ここでは説明しませんでしたが、レンズ交換式カメラにはもっと小さいセンサーサイズやもっと大きい中判サイズと言われるサイズのものも存在します。

焦点距離 換算値
例えば、100mmの中望遠のレンズを使うとすると、フルサイズは100mm、APS-Cは150mm〜160mmの望遠、4/3は200mmの望遠となります。APS-Cが150mm〜160mmとなるのは、メーカーによってセンサーサイズが若干異なるためです。おおまかに言えばキヤノンとそれ以外と考えると楽かもしれません。キヤノンはAPS-Cと言っても少し小さいため、換算値は1.6倍ということになります。
同じ焦点距離のレンズで撮影した場合、小さいセンサーのほうが、換算値が大きいため、より望遠になることになります。
よく、レンズの名前に25mmとか35mmとか50mmとか書かれていますが、これは大きな数値ほど望遠(大きく撮れる)で、小さい数値ほど広角(広く撮れる)ということになります。

画素数 ピクセル
カメラによく2000万画素(ピクセル)とか3600万画素とか書かれていますが、これは、映像情報の小さな点の数のことです。人文字などを想像すると分かりやすいのですが、人数が多くてパネルが多いほど精細な絵になることは想像しやすいかと思います。
つまり、この画素が多いほど精細な絵が撮れるということになります。
ところが、今の時代だと、この画素数が人間の視覚の能力を超えてしまっているために、一見どの画素数で撮ったとしても、何だか差がよく分からないということになると思います。
実際、画素が多いから綺麗な絵が撮れるかどうかに関しては、一概にそうは言えないところまできています。
センサーサイズの項目で、サイズが大きいほど綺麗に撮れると書きましたが、画素にも、そのルールが適用されたりすることがあります。
同じ大きさのセンサーで、画素が多いと一画素あたりの受光量が少なくなるので、情報量が減ってしまうということも起こるのです。
高感度を最重視する場合は画素が少ないほうが基本的に有利になって、綺麗な画質、十分な光が当たる場合は画素数が多いほうが精細で綺麗な画質と考えると分かりやすいかもしれません。
もちろん、一画素あたりの性能も向上しているので、同じ世代ならば、そういった傾向があると考えると良いでしょう。
ちなみに画素数が多いほど、データが大きくなるために、少ない画素数を選ぶという考え方もできます。
現実の問題として、一般的な使用目的ならば、1000万画素もあれば十分というのが実情です。

B交換レンズ

レンズは最も重要な要素の一つ
センサーサイズの項目で、基本大きなフォーマットのほうが綺麗に撮れると書きましたが、それ以上に分かりやすい結果が表れるのがレンズです。
安いキットレンズ(古いズームは更に良くない)を付けたフルサイズのカメラよりも写りの良いレンズを付けた4/3型センサーを乗せたマイクロフォーサーズのカメラの写真のほうが、一目見た瞬間に綺麗だなと思える写真が撮れたりします。
これを知らずに、なんだこのカメラはダメだなと思うのは早急な話です。
一つ難を言えば、写りの良い安価なレンズを通称”撒き餌レンズ”と呼ぶのですが、これに釣られて、もっと綺麗に写真を撮りたくなり、必要以上にレンズを買ってしまう、レンズ沼と呼ばれる状況が発生することがあります。最初は自分に何が必要なのか目的を選んでレンズを購入するのが賢い選択です。

オートフォーカスレンズとマニュアルフォーカスレンズ
そもそも昔はマニュアルフォーカスのレンズしかありませんでしたが、時代の流れで、今は自動的に被写体にピントを合わせるオートフォーカスレンズが主流になっています。カメラ本体の設定で、絞りも自動で動かすことができます。
マニュアルフォーカスのレンズは、ピントや絞り等、基本的な撮影のための数値をレンズの中にある機能を手で動かして撮影することになります。
個人的には、初心者が撮影について色々と理解するためには、あえてマニュアルフォーカスレンズを使うのも一つの上達方法だと考えています。
ピント合わせや被写界深度を操るという意識につながるからです。
現在だと、マニュアルフォーカスレンズは中古のものを買うか、サードパーティー(社外)のものを買うかの選択が大半になるかと思います。

単焦点レンズとズームレンズ
今のレンズ交換式カメラを買う場合、よく付いてくるキットレンズは、だいたいズームレンズです。レンズキットの場合、標準域(換算値で標準域35mm~50mmを含むもの)のレンズが付いてきます。
このタイプのレンズはだいたいF値が大きくレンズの受光量が暗めになって被写界深度が深いため、写真のぱっと見はスマホと変わらないな・・という感想になるかもしれません。F値に関しては後に説明します。
ちなみに、マニュアルフォーカスの時代のキットレンズは単焦点レンズで、何十年も昔のものなのに今のキットレンズよりもずっと綺麗な写真が撮れます。
単焦点レンズはズーム機能が無くて一つの画角でしか撮れないレンズです。
なんでそんなものがあるの?不便でしょう?となるかもしれませんが、同一価格帯のものならば、まず単焦点レンズのほうが高画質になります。つまり、安価でも綺麗に撮れるということです。仮に安価で解像の点でズームレンズに劣る物の場合でも、なぜか写真が綺麗に見えるのは単焦点レンズのほうです。
簡単に説明すると、単焦点レンズは、一つの焦点に特化した設計のために、色々な焦点距離を含むズームレンズよりも、綺麗に撮れるということになります。
ちなみに、同一価格帯で考えるならば、ズームレンズは倍率が高いほど便利ではありますが、画質は劣化するということになります。3倍ズームよりも10倍ズームのほうが画質が低下するということになります。
基本的にですが、初心者が上達するためには、まずは標準域の単焦点レンズを使うことをおすすめします。これで、固定した画角で切り取る工夫や訓練にもなりますし、F値の幅が大きいことで、何が出来るのか?が分ってきます。スマホ画質との歴然とした違いから、やる気も出てきます。
スマホなのにけっこう画質が良いなと思うことがあると思いますが、実はスマホは単焦点レンズを付けているから小さい割に綺麗に撮れるのです。デジタルズームは、写真をトリミングしているだけのものです。
標準域のレンズですが、4/3型センサー機(マイクロフォーサーズ機)の場合は25mm付近、APS-Cの場合は35mm付近、135フルサイズの場合は50mm付近のものを選びます。
最近は基準が広角寄りになって、換算35mmを標準域と考える人もいますが、その付近も良い選択です。

絞り F値
マニュアルフォーカスレンズだと分かりやすいのですが、その数字はレンズ本体の絞りリングに書かれています。オートフォーカスレンズの場合も絞りリングがあれば書かれていますし、無くても本体の設定でF値を決めることができます。
F値は低い数字が書かれているほど、光の通り道が大きくなります。これを大きな数字に変化させることを絞ると言います。
一段絞るという言葉を、撮影する中で聞くことがあるかもしれませんが、これは、およそ半分の光の通り道を作るということになります。100分の1秒で撮影できていた状況で、一段絞ると、50分の1秒で撮影すると同じような明るさの写真を撮ることができます。一段はおよそ1.4倍の数字でF1を基準にするなら、F1~F1.4~F2.0~f2.8~F4~F5.6~F8~F11~F16という感じで変化します。それぞれの変化の幅が一段ということになります。マニュアルフォーカスレンズだと、自分で操作して、設定を決めた場合、絞りが閉じていくのが見た目で分かるため、非常に分かりやすいのです。
F値は小さいほど、光を多く通すため、暗い場所での撮影も得意ということになります。
では、なぜF値を大きくして光を通す量を少なくする必要があるの?と言われると、その場合の表現の違いがあるからです。F値を大きくするほど、被写界深度(ピントが合って見える範囲の深さ)が深くなります。例えば、人と背景の山の両方を撮りたい場合等はF値を大きくしたほうが両方はっきり写るため良いのです。
逆に被写体のみをはっきりさせたい場合等はF値を小さくしていきます。こうすると背景がボケていくので、何を撮りたかったのか分かりやすい絵作りになります。
ボケ量はF値が小さく、被写体までの距離が短く、レンズが望遠になるほど多くなります。
換算値の標準域レンズで撮影する場合、センサーのサイズが大きいほどボケ量は多くなります。マイクロフォーサーズ、APS-C、フルサイズの間では、それぞれおよそ1段程度の差があるとされています。

Cその他上達のためにあった(やった)ほうが良いもの

マニュアルモード(Mモード)で撮影
これは、絞りとシャッタースピード、感度を自分で操作して、その関係を知るためにもやったほうが良いと思います。絞り(F値)とシャッタースピードの関係はすでに述べましたが、感度(iso)の設定を少し説明すると、isoの値が大きいほど感度は増感することになります。つまり絞りF8で100分の1秒のシャッタースピードでiso100で撮影するものをiso200で撮影する場合、2倍の明るさで撮れるということになりますし、同じ明るさの写真を撮るならば2倍のシャッタースピ度を稼げるので、手ぶれや被写体ぶれを軽減するという効果もあります。
ならばいつでも感度を上げて撮れば良いんじゃない?と思うかもしれませんが、世の中そうは上手くいきません。感度は上げるほど画質は劣化していきます。

RAWで撮影
ネットにアップする写真も、プリントする写真もjpgなんだから、それで良いんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そもそもjpgは圧縮ファイルのため、非常に情報量は低いものとなります。あと、思ったイメージになりにくいです。わざとらしいシャープネスがかかっていたり、もやっとしていたりで、基本締まりがない画像が出てきがちです。そこでRAW撮影ができる機種ならば、それで撮影してみましょう。
これを現像するまでが、写真が出来上がるまでのプロセスとなります。
RAWは基本的に圧縮前の生データなので、撮影後にホワイトバランスをいじっても画質は劣化しませんし、各種パラメーターが触れるのでここはもっと暗いほうが良いとか、明るいほうが良いとかも、jpgに比べて圧倒的に情報量が多いため、非常に劣化も少なく調整することが可能です。
ネットなどで、なんでこんなに色が強調されてるの?とか日陰と日が当たる部分の情報が両方良く見えるなどの写真は、画質が良いままなのだとしたら、だいたいRAWで撮影して画像を調整した写真です。
慣れてくるとセンサーが持つ性能とか限界、何が出来るのか?が分ってくるかと思います。アンダー気味にわざと撮って、白とびが無い状態から他の個所を増感するということも可能です。
現像ソフトはカメラを買ったら同梱で付属していたり、メーカーサイトからダウンロード(無料)できたりしますので、まずそちらから試してみてください。

照明(外部ストロボなど)
だいたい面倒くさがるのでこれを使わない人が多いのですが、写真は光を取り込んで、それを像にするわけですから、これは使ってみたほうが良いものです。
純正は高価だな〜とか思われる場合は、社外のマニュアル操作のものでもかまいません。
内蔵ストロボなどでは表現が限定されるので、外部のもののほうが良いかと思われます。
これ一つでレンズを無駄に増やすより表現の幅が広がるかもしれませんよ?
あと、レフ板(ただの白い板でも良い)を使うのも良い方法です。強い光源を反射させて強すぎる陰影を軽減するなど効果があります。小物を撮影する場合は絶大な効果があります。ストロボと合わせると更に色々なことができます。

三脚
手持ちの場合、脇をしめてしっかり構えて撮影します。手振れを抑えることができます。
しかし、更に手ぶれを防ぐためにあったほうが良いものです。自分を含めた集合写真を撮るのにも便利です。
夜間星などを撮りたいならばまずあったほうが良いかと思われます。
色々な用途で使えます。頑丈なものを選びましょう。
レリーズかリモコンがあったほうが効果的です。

根気
何事もそうですが、手を抜いて上達とかはとても都合の良い話です。
おそらくなんですが、根気や集中力が、どうこう言いながら上達のためには最も必要なものかと思われます。
もしそれが無いけどクオリティーの高い写真がほしいならば、お金を払うなり頼むなりして、他の人に撮ってもらうなどしたほうが、結果安上がりで効率的かもしれません。

だいたいこの程度のことが分かると、意図した写真が撮れるようになってくるという感じかと思います。これらが出来ない場合は、やることはフレーミングのみとなりますし、フルオートでは、ボケを出したいのに出せないとか、全体を撮りたいのにボケてしまったとか、何をしたいのかよく分からない写真を量産することになるかと思います。
機材の性能が上がっても、使える人は相対的に更に上手く写真を撮るため、結果見劣りする写真しか撮れないことになります。
まずは自分の機材を、自分の意志の制御下に置いて撮影してみましょう。
posted by 薔薇迷写真部 at 22:53| Comment(0) | 部長の独り言
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